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金崎内科医院

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院内報2024年9月1日号を掲載しました

内科・小児科・糖尿病専門医「苦痛の少ない検査とやさしい血糖コントロールを」

暑さが続いたころは夕立が降れば少し涼しくなるのかな、と思っていました。ところが今年の夕立は激し過ぎるし雷はなって停電はするはで全然ありがたくない、と思っていたら今度は台風に襲われるようになってしまいました。なんだか猛暑の日が懐かしいとすら感じてしまいます。自然と共存、なんてのんきなことは言っていらなくなってきました。これはもう「戦い」です。今後は敵の攻撃からいかに身を守るかを常に考えていかなくてはならない時代になったのだと思います。

<かぜ情報>

8月いっぱいは風邪症状で受診される方は少ない状況でした。幼稚園や学校は休みですので少ないのは例年の通り、といいますかコロナ禍前の8月に戻った感じでした。それでもコロナが陽性となる方がやや多い状態は続いています。9月半ば以降にはまた様々な感染症が増えてくることが予想されます。

<伊奈町特定検診について>

6月から伊奈町の特定検診が始まっています。期間は11月までです。10月以降は毎年予約枠がいっぱいになる傾向がありますので早めの予約と受診をお勧めします。対象者は伊奈町在住の国民健康保険証か後期高齢者証をお持ちの方になります(オプション検査となっている胸部レントゲンや大腸がん検診:便潜血などは社会保険に加入の方でも受けられます)。対象者には伊奈町から案内(受診券)が届きます。受診を希望される方は電話か窓口での予約をお願いいたします。

<来年からの診療時間変更の知らせ>

来年(令和7年)より午後の診療時間は1830までとさせていただきます。ご留意ください。

<糖尿病コーナー>

糖尿病に対する運動療法として散歩を日課にされている方が多いようです。歩くということは多くの人にとって取り組み易く、効果も高い点でこちらでも日頃よりお勧めしています。歩くだけではなくその量を把握するために万歩計の使用もお勧めします。ところが猛暑の時などはさすがに散歩をするのは難しいかもしれません。当方からもなるべく控えるようにお話ししています。熱心なかたは朝晩など涼しい時間に継続しているようですが、暗い時間帯などは危険ですし、朝からとても暑い日もあります。夏だけではありません。真冬の寒さで外に出るのはつらいでしょうし、花粉症のある方は春もつらいでしょう。ちょうどこれからは台風や秋雨など天候不順が予想されます。日本は四季の変化が豊かですが、言い方を変えれば1年にうちで快適に外で過ごせる時期は限られてしまう厳しい気候の国でもあると思います。散歩など外の運動は天候に左右されるため継続が難しいということを考えなければならないと思います。やはり室内での運動習慣ももっておくことが大切です。スポーツジムに行くこともお勧めですが、自宅で手軽にできるものがあるといいでしょう。最近では自宅用の運動器具もいろいろなものが発売されているので使ってみることをお勧めします。そもそも運動は糖尿病がなくても全ての人にとって健康上、必要なものと言えます。多くの病気の予防効果がありますが、その他にも便秘や不眠にも有効です。気分転換にもなり、身体だけでなく、心のリフレッシュ効果もあります。運動する前は面倒くさいなと思うかもしれませんし、運動中はちょっとキツイなと感じるかもしれませんが運動が終わった後は疲れとともにスッキリした爽快感も感じるのではないでしょうか。フランスの著述家、アランは「幸福論」の中でとにかく動くことを薦めています。動くとは具体的な運動だけでなく、行動を起こすこと、働くことなども含みます。動いているときよりも何もしないでいるときの方が悩みがちになることは私達も実感しているのではないでしょうか。また、加齢とともにどうしても衰えてしまう足腰の筋力を維持するにはやはり運動は欠かせません。

室内での運動の具体的な方法ですが、前述の運動器具を含め様々なもののなかから自分に合ったものを見つけるしかないと思います。自分に合ったものを見つけるポイントですが、継続しやすいものであることが大事でそのためにはやっていて楽しいと感じるものがいいでしょう。私は個人的には最近はペダル式の足踏み器を使っています。たまたま父が使っていたものを使ってみたのですが、ペダルを踏んだ感触がなんとなく心地よくこれなら続けられそう、と今でも使っています。スポーツジムにもたまに行きますが、ジムが休館日であったり、天候不順で行きたくないなと思ったときに代替えとしても有用なものになっています。複数の運動の習慣を持っておくことも重要で飽きてしまったらしばらく別のものだけ続けるといったこともできます。自分にあった運動を見つけるためにはまずはいろいろな物にチャレンジしてみるしかないでしょう。どうやら、人は動けるときは動かなければいけない「動物」のようです。

<院長の日記>

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の活躍が続いています。みんなが期待しているというプレッシャーがあるなかでここまで結果を出しているのはやはりすごいことだと思います。大谷のホームランには不思議な魅力があると思います。まずネットニュースで第○○号打ちました、という文字を目にします。これだけで気持ちがパッと明るくなります。そして次に視るホームランの映像。今はネットニュースをクリックしていくとすぐに映像にもたどり着くことができます。あまりにも爽快なので何回も見てしまいます。多いと20回くらいのときもあります。個人的には現地の観客の反応を見るのも楽しいです。大人も子供も打ったと同時に立ち上がって両手を広げて大喜び(驚きも半分?)しているところをみるとさらにうれしくなってしまいます。ホームランそのものも気持ちがいいです。打球速度が速いと言われていますが、他の選手にはない豪快さと同時に美しくスマートな要素もあって、これは芸術品レベルだと思います。実際に大谷のホームランの画像は医学的に良い効果がある、とどこかの精神科医が言っていました。とんでもない額の年俸をもらっているようですが、多くの人に良い効果を届けてくれていることを考えると決して高くはないのかもしれません。ちなみに今年は西武ライオンズがどん底状態で、毎晩試合の結果をみてはがっかりさせられているのですが、大谷のホームランでなんとか気持ちを維持できているような気がします。もうひとつちなみに、ライオンズは8月以降は勝つ試合がわずかに増えていますが、不思議と自分が運動を頑張った日に勝っているような気がします。それを感じて最近さらに運動に励むようになりました。もちろん関係はないのですが、この願掛けがきっかけで自分がトレーニングにさらに励むようになれたのは結果的には良かったと思っています。あまりにも弱いライオンズのために水浴びの苦行(水垢離)をしているような気分ですが、トレーニングをしても負けてしまったときには自分のトレーニングが足りないせいだと思ってしまうこともあります。