2019/05/10
「平成最後の・・・」とか「令和初の・・・」ということばが乱れとんでいますが、もう少ししたら落ち着くのでしょうか。こちらとしてもお休みをいただいているので、⼤きなことは⾔えませんがこれほど元号が変わったことに国中でお祭り騒ぎになるは初めてではないでしょうか。改元をこのように迎えるだけの余裕と平穏があるのかもしれません。
<かぜ情報>
保育園に⼊所したばかりの⼩児(1歳前後)の⾵邪や気管⽀炎が増えています。毎年この時期には見られるのですが、毎週のようにお⼦さんが⾵邪をひくと、親御さんはがっかりしたり⼼配になったりすると思います。⼩児ではなくても5⽉くらいからは新⼊学や新年度での環境の変化のストレスがでてくる頃だと思いますのでどうか無理せず、適度に⼒を抜いていただきたいです。
4⽉末から少しだけインフルエンザが増えています。⼤流⾏になることは考えにくいのですが、⾼熱が⾒られる場合にはインフルエンザの検査をお勧めします。
<5⽉初めの⼗連休について>
今年は天皇陛下の即位などに伴い、カレンダーでは⼗連休となります。
当院では4⽉27⽇(⼟)は平常通りの⼟曜⽇時間の診療で、28⽇(⽇)〜5⽉2⽇(⽊)の連続5⽇間を前半の休診とさせていただきます。5⽉3⽇(⾦)の1⽇は通常平⽇通りの診療とさせていただき、5⽉4⽇(⼟)〜5⽉6⽇(⽉)の3⽇間を後半の休診とさせていただく予定です。
<糖尿病コーナー>
今回は「空腹感」についてお話ししてみたいと思います。空腹感とうまく付き合うことができたら、ダイエットや⾎糖コントロール改善に寄与すると思います。まず、個⼈的な話ですが、私⾃⾝、⾃分の体重や⾷事には⽇頃から注意しています。皆さまと同様(?)かもしれませんが、年齢を重ねる毎に太り易くなっていることは実感しています。⽇ごろから注意していても体重が増えてしまいます。それでもいつもキープしている体重から2kg以上を増えることはありませんが、それはその前に⾃分で修正しているからです。1kg以上増えるとズボンが明らかにきつく感じます。またスポーツジムでも体重を測るので1kg増えたら気づくことができ、⾃分で「プチダイエット」のようなことをして修正します。その時に参考にするのが空腹感です。空腹を感じている頻度や時間が⻑いと当たり前かもしれませんが、体重はすぐに戻ります。体重も⽬安にしたいところですが、適切な⾷事量かの⽬安にするには変化が遅いので、タイムリーな判断には向きません。その点、空腹感は⾷事の摂り⽅ですぐに実感できるので有⽤なバロメータ―になるのです。空腹を実感する時間や頻度が増すということは⾎糖が低い(適正な)ときが多いということです。⼈間は外から栄養を糖、脂肪、蛋⽩として取り込んで代謝し、⾎糖を上げますが、それが⾜りなくなると必要なエネルギーを⾃分の体の脂肪を分解代謝して得るようにします。つまり空腹の時間や頻度が増しているときほど脂肪の代謝分解がすすむ、つまりダイエットができている指標になるわけです。問題なのは空腹というのは⼈間にとって⾷事への強い欲求の原因となることです。従って、⾝の回りに⾷べ物があふれている今の環境で、欲求のままに⾏動してしまうと空腹の時間がかなり減ってしまうことになりますし、空腹のときの欲求に従うとかえって過⾷になってしまうのです。空腹のときに外⾷に⾏くとかえって多く注⽂してしまいます。また、仕事などで⾷事が不規則になり、⼣飯がかなり遅くなってしまうことが多いと思います。このときもかなり強い空腹感になると思いますし、仕事が終わって緊張感から解放されるとさらに抑制が効かなくなり、かえって⾷べ過ぎとなってしまうのです。また、仕事や家事の合間に空腹感があるとつい、それをすぐに紛らわそうとして少しづつつまみ⾷いしてしまうことにもなりがちです。空腹感が強いと⼒が出ない、仕事にならない、と感じる⽅も多いですが、ずっと⾎糖を⾼いままにしておく⽅が問題です。空腹感に加えて、冷汗、⼿の震え、頭がぼーっとするなどの症状がみられたときは80mg/dl以下の「低⾎糖」になりますが、そこまで⾄る前の100mg/dlの極めて適正な値の時に感じる空腹感では問題がないどころかかえって貴重な時間だと思っていただきたいのです。そして、低⾎糖ではない空腹感は始めはつらく感じるかもしれますが、ある程度やり過ごせるように慣れてくるとも⾔われています。インスリンやSU薬(商品名グリメピリドなど)を使っているときには低⾎糖のリスクはあるので⾟い空腹感を我慢するのは危険ですが。空腹=(イコール)「我慢してはいけないもの」と考えない⽅がいいでしょう。
<院⻑の⽇記>
「翔んで埼⽟」という映画を観ました。埼⽟をテーマにしたコメディーのようなものですが(実際には「茶番」と呼んでいました)、⾃虐的でありがながら、⾃分の住んでいる埼⽟をなんとなく愛する県⺠性をよく表していると思います。ネタバレしてしまうのであまり詳しくは触れませんが、埼⽟の「あるある」が結構散りばめられています。千葉県とのライバル関係とか神奈川に対する劣等感、浦和と⼤宮の複雑な感情的対⽴、熊⾕の⽴ち位置、群⾺県に対しては強気なところなどは笑えます。映画館内でも笑い声が聞かれました。埼⽟県としての団結よりも隣同⼠の市町村で張り合っているところなどはよくとらえていると思います。また、埼⽟県⺠かどうかを識別するために草加せんべいを踏み絵にしていました。Gackt演じる主⼈公は当初は埼⽟県⺠であることを隠していたのですが、やはり草加せんべいを踏むことはできませんでした。これは笑えます。映画を⾒て、埼⽟県⺠の県⺠性を私なりに考察してみました。埼⽟県は⽇本の都道府県で5番⽬に⼈⼝が多いのですが、昔から埼⽟に住んでいる⼈は少なく、「埼⽟在住⼀世か⼆世」がかなり多いと思います。私も埼⽟に⼦供のときに移り住んだのでその部類に⼊ります。そのため郷⼟愛というほどのものを持っている⼈は少ないと思います。プロ野球の⻄武ファンの数がそれほど増えないのもそのせいかもしれません。そこそこ強いですし、応援しがいがあるチームだと思いますが、仙台に楽天ができてあっという間に東北にファンが増えたのとはえらい違いです。また、東京に隣接しているので、「ダサい」だの散々⾔われても余裕のようなものがあるのではないでしょうか。⽇本全体でみても東京⼀極集中が進むなか、千葉県と同様に埼⽟も「⾃⽴」できるようになるのが課題かもしれません。映画では東京に⼊る通⾏⼿形の撤廃を勝ち取った後は「世界埼⽟化計画」が進めようとしていいましたが、そこまでは⼤げさだと思いますが「埼⽟⾃⽴化計画」は悪くないと思います。
2019-05-10 23:18:56
<かぜ情報>
保育園に⼊所したばかりの⼩児(1歳前後)の⾵邪や気管⽀炎が増えています。毎年この時期には見られるのですが、毎週のようにお⼦さんが⾵邪をひくと、親御さんはがっかりしたり⼼配になったりすると思います。⼩児ではなくても5⽉くらいからは新⼊学や新年度での環境の変化のストレスがでてくる頃だと思いますのでどうか無理せず、適度に⼒を抜いていただきたいです。
4⽉末から少しだけインフルエンザが増えています。⼤流⾏になることは考えにくいのですが、⾼熱が⾒られる場合にはインフルエンザの検査をお勧めします。
<5⽉初めの⼗連休について>
今年は天皇陛下の即位などに伴い、カレンダーでは⼗連休となります。
当院では4⽉27⽇(⼟)は平常通りの⼟曜⽇時間の診療で、28⽇(⽇)〜5⽉2⽇(⽊)の連続5⽇間を前半の休診とさせていただきます。5⽉3⽇(⾦)の1⽇は通常平⽇通りの診療とさせていただき、5⽉4⽇(⼟)〜5⽉6⽇(⽉)の3⽇間を後半の休診とさせていただく予定です。
<糖尿病コーナー>
今回は「空腹感」についてお話ししてみたいと思います。空腹感とうまく付き合うことができたら、ダイエットや⾎糖コントロール改善に寄与すると思います。まず、個⼈的な話ですが、私⾃⾝、⾃分の体重や⾷事には⽇頃から注意しています。皆さまと同様(?)かもしれませんが、年齢を重ねる毎に太り易くなっていることは実感しています。⽇ごろから注意していても体重が増えてしまいます。それでもいつもキープしている体重から2kg以上を増えることはありませんが、それはその前に⾃分で修正しているからです。1kg以上増えるとズボンが明らかにきつく感じます。またスポーツジムでも体重を測るので1kg増えたら気づくことができ、⾃分で「プチダイエット」のようなことをして修正します。その時に参考にするのが空腹感です。空腹を感じている頻度や時間が⻑いと当たり前かもしれませんが、体重はすぐに戻ります。体重も⽬安にしたいところですが、適切な⾷事量かの⽬安にするには変化が遅いので、タイムリーな判断には向きません。その点、空腹感は⾷事の摂り⽅ですぐに実感できるので有⽤なバロメータ―になるのです。空腹を実感する時間や頻度が増すということは⾎糖が低い(適正な)ときが多いということです。⼈間は外から栄養を糖、脂肪、蛋⽩として取り込んで代謝し、⾎糖を上げますが、それが⾜りなくなると必要なエネルギーを⾃分の体の脂肪を分解代謝して得るようにします。つまり空腹の時間や頻度が増しているときほど脂肪の代謝分解がすすむ、つまりダイエットができている指標になるわけです。問題なのは空腹というのは⼈間にとって⾷事への強い欲求の原因となることです。従って、⾝の回りに⾷べ物があふれている今の環境で、欲求のままに⾏動してしまうと空腹の時間がかなり減ってしまうことになりますし、空腹のときの欲求に従うとかえって過⾷になってしまうのです。空腹のときに外⾷に⾏くとかえって多く注⽂してしまいます。また、仕事などで⾷事が不規則になり、⼣飯がかなり遅くなってしまうことが多いと思います。このときもかなり強い空腹感になると思いますし、仕事が終わって緊張感から解放されるとさらに抑制が効かなくなり、かえって⾷べ過ぎとなってしまうのです。また、仕事や家事の合間に空腹感があるとつい、それをすぐに紛らわそうとして少しづつつまみ⾷いしてしまうことにもなりがちです。空腹感が強いと⼒が出ない、仕事にならない、と感じる⽅も多いですが、ずっと⾎糖を⾼いままにしておく⽅が問題です。空腹感に加えて、冷汗、⼿の震え、頭がぼーっとするなどの症状がみられたときは80mg/dl以下の「低⾎糖」になりますが、そこまで⾄る前の100mg/dlの極めて適正な値の時に感じる空腹感では問題がないどころかかえって貴重な時間だと思っていただきたいのです。そして、低⾎糖ではない空腹感は始めはつらく感じるかもしれますが、ある程度やり過ごせるように慣れてくるとも⾔われています。インスリンやSU薬(商品名グリメピリドなど)を使っているときには低⾎糖のリスクはあるので⾟い空腹感を我慢するのは危険ですが。空腹=(イコール)「我慢してはいけないもの」と考えない⽅がいいでしょう。
<院⻑の⽇記>
「翔んで埼⽟」という映画を観ました。埼⽟をテーマにしたコメディーのようなものですが(実際には「茶番」と呼んでいました)、⾃虐的でありがながら、⾃分の住んでいる埼⽟をなんとなく愛する県⺠性をよく表していると思います。ネタバレしてしまうのであまり詳しくは触れませんが、埼⽟の「あるある」が結構散りばめられています。千葉県とのライバル関係とか神奈川に対する劣等感、浦和と⼤宮の複雑な感情的対⽴、熊⾕の⽴ち位置、群⾺県に対しては強気なところなどは笑えます。映画館内でも笑い声が聞かれました。埼⽟県としての団結よりも隣同⼠の市町村で張り合っているところなどはよくとらえていると思います。また、埼⽟県⺠かどうかを識別するために草加せんべいを踏み絵にしていました。Gackt演じる主⼈公は当初は埼⽟県⺠であることを隠していたのですが、やはり草加せんべいを踏むことはできませんでした。これは笑えます。映画を⾒て、埼⽟県⺠の県⺠性を私なりに考察してみました。埼⽟県は⽇本の都道府県で5番⽬に⼈⼝が多いのですが、昔から埼⽟に住んでいる⼈は少なく、「埼⽟在住⼀世か⼆世」がかなり多いと思います。私も埼⽟に⼦供のときに移り住んだのでその部類に⼊ります。そのため郷⼟愛というほどのものを持っている⼈は少ないと思います。プロ野球の⻄武ファンの数がそれほど増えないのもそのせいかもしれません。そこそこ強いですし、応援しがいがあるチームだと思いますが、仙台に楽天ができてあっという間に東北にファンが増えたのとはえらい違いです。また、東京に隣接しているので、「ダサい」だの散々⾔われても余裕のようなものがあるのではないでしょうか。⽇本全体でみても東京⼀極集中が進むなか、千葉県と同様に埼⽟も「⾃⽴」できるようになるのが課題かもしれません。映画では東京に⼊る通⾏⼿形の撤廃を勝ち取った後は「世界埼⽟化計画」が進めようとしていいましたが、そこまでは⼤げさだと思いますが「埼⽟⾃⽴化計画」は悪くないと思います。
2019-05-10 23:18:56